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ジョゼ・サラマーゴ 「白の闇」 (スティーヴンキングが懐かしくなった)
奈須きのこ 「空の境界」

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日本列島先住民をルーツとする非農耕民が、固有の技術をもって征服者の天皇家に仕えるという屈折した図式は、正史に反逆する竹内文書など偽史の想像力が、正史の論理をウルトラ化することでしか自己実現しえなかった屈折に照応する。(...)都の権力と「まつろわぬ民」をめぐる伝奇小説が失速して以降、「謎―解明」を骨子とする探偵小説が読者大衆の欲望を吸引することになる。...ポストモダン社会では現実と虚構、日常と非日常の境界は空無化され、現実と虚構は奇妙な形で混在している。


 街灯は路地の隅々まで照らし出し、そこに潜む余地などない。本書の、露出狂的とも言えるほどの、バイオレンスの表出を考えてもみよ。やり場のない衝動が如何に高い密度で詰め込まれているかを見よ。どれほど虚構が非現実的かということを私たちは身体に叩き込まれ、この時代には深夜どこにも隠れる場所はない。非日常的な日常の手触りが、非現実を硝子瓶の中に閉じ込め、私たちはそれを装飾的に扱うようになった。それとは別に、現実をばらばらと解きほぐす手並みの鮮やかな、偉大な先人がいたものだ。
08/22 15:29 | 未分類
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